元・ウチの指導教員がダメな理由10

ヤツは大学祭で利益を出すことを考えていない, 研究もそうだが そんな遊び半分でやって 何か出来ると思うのか.

ネタも教員が考えたものを押し付けられたものだった. CADで作った大学の学章をジュラコンに彫ったもの. ここに溶けたチョコレートを流し 固まると外す.
私は金型に興味あったんで自分で調べるわけだが こんなに甘い世界じゃない. バリとりもしっかりしておらず 面あらさも悪いから チョコが外れないのだ.

またチョコの温度が冷えない. 裏には水を流すための水路があるのだが それを流すのは機械工学実習で作らせたトロコイドポンプときたww. 戦場のような大学祭模擬店において おもちゃもいいとこ. (最終的には新品の給油ポンプを改造し 手動で乗り切った. )

裏に氷を貼付けるものもあったが 樹脂が厚すぎて とにかく冷えない, よって固まらない. 生産現場は もはや発狂寸前である.

めっちゃ生産性が悪い. 実験室レベルと大量生産とが同じ次元で考えられているから 全く上手くいくわけがないのだよ.


赤字になったら どうなるか? 学生から集めた資金が無駄に消えるのだ. それは阻止せねばならないので もう必死に頑張る. 夜中まで策をねったり ひたすら生産したりするのだが.
やはりヤツは普通ではない, 買い物に行くのも 車持ちなワタシの友人(そもそも学科が違う)に『……○○くんにお願いしていいかな』とか 言いはじめるのだよ. (そして根源である教員は逃げるように帰っていったww. )


みんなですんごい苦労して なんとか黒字にしたさ, 後で教員にも抗議した.
そしたらなんと言ったか 想像がつくであろうか. 苦笑いしながら『それがわかったんだから いいじゃないか』である!


その後 チョコの型は見向きもされなかったわけだが 意外な転用をされている. ワタシがM1で他専攻講義を受講した際に生分解プラスチックに関する発表を行った. サンプル用にと 試験管で加熱した樹脂ペレットを型に流しチョコのように固めた. (収縮率が高く またロウに近い成分なので容易に外れる. )

それを教員が見たらしく, ワタシが次に型を見たときは 見学に来た高校生向けのノベルティ生産機となっていた.
だから初めから 大学祭のチョコは無理だと言ったのに.